最近では、ルータも高機能化したものでいろんなことができるようになりました。
YAMAHAのRTシリーズの最近の機種では、「Luaスクリプト」というスクリプト言語をサポートしており、簡単なプログラムを書くことで様々な動作をさせることができます。
たとえば、Luaスクリプトで監視をしたうえで、異常を発見したらUSBポートに刺さっているデータ通信カード経由で通信を始めてしまう。なんとこともできる。
こりゃぁ便利になったもんだ!
だったら、「SPEED Callと連携させちゃえばいいじゃん!」ということも簡単に思いつきます。そもそもルータの監視のために、監視サーバを置いてとか面倒なことを考えるなら、ルータに監視させちゃえば話が早い。(いゃ、そんなに単純ではないが・・・。)
というわけで、ちょっくらLuaスクリプトを書いてみました。
さて、まずはいろんなサンプルスクリプトを漁って作ったサンプルスクリプトがこちらです。 ⇒ reboot_notify.lua
非常に単純で、RTXがリブートしたらSPEED Callのメール連携機能に対応したメールを送りつけるだけです。メールサーバーやメールアドレスなどのパラメータは適宜変更してください。
右の画像はSPEED Call側の監視設定のサンプルです。監視項目は「メール連携」を選択して、ノードIDにはスクリプトに設定してある「100」を設定してあります。
実際には、メールのFromアドレスに指定されるメールアドレスを持つユーザも登録しておく必要があります。
一応、これでRTXがリブートしたら電話がかかってくるはずです。
というのも・・・・実は、メールが飛ぶところまでしか実験ができていません。この連携をするには、実装されているLuaスクリプトのバージョンRT_LUA_VERSIONが1.05以上である必要があります。
1.05未満のバージョンの場合、mail_tableで「preface_of_text」というキー文字列がサポートされていません。1.05未満のバージョンでは、送信するメールの先頭には必ず、送信元の機器の情報が挿入されてしまうのですが、このキー文字列はこれを抑制してくれます。SPEED Callの連携情報はメールの先頭に記載される必要があるため、1.05未満ではうまく連携できないのです。
実は、このサポートもとあるRTユーザーのコミュニティで相談した結果サポートいただきました。本当にありがとうございました。>YAMAHAの開発者の皆様。
2012年4月30日現在でRT_LUA_VERSIONが1.05以上のものはRTX810しかありませんが、順次サポートされてくると思いますので、ぜひともその際にはお試しください。
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