またもや、モンゴル。

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20091123809.jpg前回に引き続きモンゴルにお邪魔してきました。

本当は、現地で更新しようと意気揚々を出発したのですが、今回のホテルのインターネットがいかんせん調子が悪く、使い物にならなかったのです・・・。品質に対する意識の差というのがこんなところにも見え隠れするのでしょうか・・・。

まぁ、それはさておき、無事帰国し、モンゴルを振り返ってみましょう。

飛行機は、MIATモンゴル航空の「直行便」です。しかぁ~し、思いっきりインチョンで降りました・・・。御蔭で片道8時間近い旅です・・。サンフランシスコ行けるぢゃん・・orz..

そして、ようやくモンゴルに到着です。

モンゴルといっても、訪れたのはウランバートルのみ。しかも仕事での出張ということで、ほとんど観光などの時間がないのは前回同様。しかし、色々ありました・・。

今回の訪問は11月末ということで、モンゴルは冬本番に入りかけです。ウランバートルの緯度はちょうど稚内あたりなのですが、気温はマイナス15~20度と稚内に比べると可なり寒い。私の出身地の芽室町では、真冬の寒さ。慣れている寒さとはいえ、長時間外にいる気温ではないですね。

寒いのはともかく、この時期一番厄介なのが「におい」です。

はて?におい?と思いますよね。

モンゴルの人口は約300万人弱。このうちウランバートルの人口が大体120万人とも150万人とも言われています。「言われている」というのがミソ。

ウランバートルの主に北側は「ゲル地区」といわれ、いわば「パオ」といわれる移動式住居で生活している人たちが遊牧生活をやめ都市周辺に定住して住んでいます。この地区の広さたるやビルなどで構成される都市中心部の倍以上もあります。もちろん人口も相当で、約3分の2がゲル地区での生活者だそうです。

これ自体は、モンゴルやウランバートルの文化的な傾向なのかもしれませんが、このゲル地区が発生させる「におい」がかなり厳しい・・・。

パオでは、冬場になると暖をとるために、パオの中にあるストーブを焚くわけですが、この燃料となるのが、主には馬などの糞を乾燥させたもの。ただし、そもそも低所得者層で構成されるゲル地区ですから、燃料となるものはとりあえず燃やすようで、現地で聞いたところ「廃タイヤ」なども「あれば燃やす」そうです。

20091124812.jpgこういった、「いろんなもの」を燃やした煙が冬場はウランバートル都市部に流れてくるわけです。当然、においはかなりきついし、目はシバシバしてきます。写真にもあるように、朝方ともなると煙で都市全体が曇ってしまうほどです。真冬になれば、視界はさらに悪く100メートル先も見ずらいそうです。

こうなると次に気になるのが健康上の問題。ほとんどスモッグといってもいいほどのこの煙は、当然体に悪い影響を与えそうです。現地の方も子供に健康被害が出ないかかなり心配していました・・・。

とはいえ、ゲル地区が増え続ける現状では、あまり有効な対策もないようです・・・。とにかく、臭かった・・・・。

 

そして、ウランバートルのもう一つが「電力問題」。電力問題といえば、この業界で働いていれば耳にするのですが、問題の指向性はかなり深刻。日本の場合は、電力不足とはいえ電力は絶え間なく供給されます。一方、電力のインフラがそもそもそれほど良くないウランバートルでは、「すぐに停電」するのです。

私が滞在中も訪問していたオフィスビルでは、夜を中心にたびたび1秒程度の瞬間的な停電が発生していました。この程度なら何とかなるのですが、一番強烈なのが1時間以上に及ぶ停電です。

突然電気が消え、「あぁ、いつもの感じかぁ」とおもったら、電気が復活しない・・・。ノートパソコンのディスプレイだけが明るひかっています。数分後、ざわざわし始めます。当然ですよね、サーバーやネットワーク機器が近くに山ほど・・・。オペレータが懐中電灯や携帯電話(そう、携帯電話はこういうとき懐中電灯になる・・・。)を片手にサーバーの保守をしているのです。そのうち、UPSが電力足りないぜーとピーピー泣き始めます・・。

うーーーん、しびれる。何とも涙ぐましい・・・。

20091126815.jpg一応ジェネレーターの導入も検討しているらしいですが、高価な設備ですからすぐにというわけにもいきません。オペレーターの戦いはまだまだ続きそうです・・・。

最終日、ウランバートルは雪でした。雪のせいか煙も少し和らいだようです。むしろ寒さのほうが厳しい感じです。次訪問するときは暖かくなっていることと訪問した会社がどぉ~んと大きくなってることを期待して、帰路に就くことにします。

 

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このページは、Kuniaki Kondoが2009年11月29日 10:59に書いたブログ記事です。

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