今年の夏もJANOGの季節がやってきた。次は、24回目、もう12年になる。
そりゃぁ、時代も変われば、技術も変わるよなぁ~。なんとなく自分がオジサンになっていることに気づく・・・。(もちろん、気は若いけどね。)
で、先ほどJANOG24のプログラムが公開された。ちょっと時間があるので、ゆっくり眺めてみることにした。
なんとなくだが、時代を象徴しているのかなぁと思った。
1. IPv4枯渇とIPv6移行という話題がやはり多い。
2. 経路制御の議題がない。
いや、これを否定するつもりは全くないし、選ばれたプログラムはそれぞれ重要な意味を持っているに違いないし、そう思う。 ただ、なんかちょっと萌えない。 ほんのちょこっとだけね。
IPv4枯渇とIPv6移行というのは、確かに現状では大変重要な課題だし、議論すべきことは多いと思うんだが、直感的には実際に多くつかわれなくては、これ以上潜在的な問題は見えてこないように感じている。繰り返すが、プログラム自身に意味がないとは一切言っていない。おそらく使う側の問題。
ぢゃぁ、使う側が手をこまねいているか? これも否。
必要なところではすでに使っているし、実際、サービスネットワークでIPv6が使われているケースも見えてきている。だが、多くの場面で、IPv6に投資するよりもIPv4に投資したほうが、まだ、投資効果は高い。正直、ネットワークサービスが1年とか2年で大きく変わっていくことや、IPv4が枯渇したからといってIPv4が使えなくなることを考えると、単純には現段階でIPv6を選択することは難しい。あくまで、単純には・・・。
ただ、何もしなくてよいかというと、これは絶対的に間違っている。
IPv4が枯渇して、IPv6を使わざるを得なくなった場合を考えると、IPv6ネットワークの運用は、IPv4ネットワークと同等の品質で運用しなくては、顧客は納得しない。ぢゃぁ、2年後にIPv6ネットワークの運用をIPv4と同等にできるかというと、ちょっと難しいんじゃないかと思う。特にセキュリティでは・・・。
是非とも関係者には頑張っていただきたい。普及というよりも、IPv6がIPv4と同じ程度に安全に利用できるように・・・。
ま、難しい話はさておき、もうひとつ萌えないのが、経路制御の話題がないこと。まぁ、これは私の趣味の問題。
JANOG発足当時は、BGPオペレーターが少なかったということもあったし、BGPをはじめとする経路制御の話題は欠かせなかった。なんとなく楽しい時代でもあった。今のJANOGが楽しくないわけではないが、上位レイヤの話がだんだんと多くなっている。これも時代なんだなぁと思う。
逆言えば、経路制御をはじめとするレイヤ2、レイヤ3に関する技術がある程度習熟したということなのかもしれない。
ただ・・・・・・、そうはいっても今の日本、BGPのオペレーターってかなり少ない気がします。一方で、BGPを始める人は増えてるのに・・・。
最後に、ちょっと気になるプログラム。
- DPI技術をDeepにInspection
- NATのご利用は計画的に
DPIは、単純に聞いてみたいから。
NATは、どこまでできるか聞いてみたいから。
そういえば、昔、NATSなんてプロトコル作ったなぁ~・・・。思えば、これ、今ならもっと使い道あるような気もする・・・。
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