想像力と技術力

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20070903-西伊豆夕日.JPGなんだか今日は疲れた・・・。

結構真面目に仕事して、外に出たら雨...何かにたたられているのか?(ってか、誰か俺を呪ったか?)

ま、そんなことはどうでもいいのと、例によって写真は本文に全く関係ありません。

西伊豆いった時に綺麗だったから張ってみました。

で、タイトルの「想像力と技術力」・・・、なんだかまじめなタイトルだが、疲れた時の戯言だと思ってほしい。

最近、若いエンジニア、とされている人たちとよく合う。仕事柄そんなもんだ。まぁ、その人たちが全員そうではないのだが、たまに、それでいいのか?と思いたくなる。

開口一番、「私は技術力がある」と叫ぶ者もいる。まぁ、信用ならない。一体技術力って何なんだろう。昨今の仕事は開発が多いので、いわゆる「プログラマ」という人と合うことが多いのだが、よく技術力を勘違いしているように思える。彼らのいう技術力はどうやらプログラムを書くことらしい。

まぁ、一応、その技術力を信用していろいろ任せてみるのだが、やはりうまくいかない。ようやくできてきたものは、使い物にならない。往々にして、三拍子がそろっている 1)使いにくい 2)バグが多い 3)いったことと違うものができている とまぁ、こんな感じだ。

なぜだろう・・・・・なんとなく想像力がないんぢゃないかと思う。

どうも想像力というと、何か新しいものを作り出すイメージがあるが、実態は違う。世に無い新しいものを作り出すことも、想像力の一つに間違いはないのだろうが、求められる想像力はそこにはない。

ぢゃぁ、想像力って何だろう。なんとなく、見えない相手に対する思いやりにも思える。

たとえば、システムでもプログラムでもいい、技術者にとってこれらは生産物であって、使ってもらって初めて価値が生まれる。使ってもらえないものはゴミに等しい。

であれば、使ってもらえるように作る必要がある。この時に必要なのが想像力なんだと最近とみに思う。たとえば、ソフトウエアの設計一つをとっても、一般的に使われるフレームワークを使えばそれなりに見栄えはするが、使いやすいかどうかは別なので、どうやったら使いやすいモノになるかを真剣に考える必要がある。そう、使う側の立場に立つのである。もっとも一般的なことだ。

だが、なぜだろう、作る側に来てしまうと、この常識的なことを皆忘れて、作る側の理論でものを言ってくる。まず、時間が足りませんに始まるのはよくあることだ。ぢゃぁ時間を与えれば解決するかというと、そうではない、次に「やったことがありません」とくる。やったことがあることなら、おまえに頼まん。・・・・とはなかなか言えない。そこはやさしく「頑張って」と笑顔を送る。(だれか酒持ってきてくれ・・・。) まだ、ここまでは許せる。温かい目で見守ろう。 

そして、次に来るのは、「無言」である。

さて、どうしたものか・・・、最悪である。連絡が取れなくなる。連絡を強引に取って、状況を聞けば、「やっているという」、だが、それこそGoogle先生に聞けば一番最初に答えを返してくれることですら、1週間以上かかる始末だ。そう、逃げたのである。それでも、何とか頑張らせると次に来るのが、

「私、プログラマじゃありませんから」

こうなると、なぜ、そいつを雇ったのかわからなくなる。結果、私の人を見る目が無かったことが露呈する。私も想像力に欠けている証拠だ。

まぁ、ちょっと愚痴っぽくなってきたが、もう少し、想像力と技術力を結び付けてみよう。

先ほど言ったように、使う側の立場に立って設計をする想像力をもつ。これは重要な想像力だ。

また、作ったものに間違いがないようにテストを行うが、どんなテストをすればよいかを考えだすのも想像力だ。

これら想像力によって、ソフトウエアもシステムも成り立っている。極端な話、プログラムを組むという開発の長い工程において、非常にミクロな工程は、行ってしまえば「誰でもできる」。たとえば、古い考えかもしれないが、COBOLのプログラマは、過去の経験によってつくられたいくつものパーツを組み立てることでプログラムを構築する。そこの想像力が無いとは言わないが、これはいわば知識のたまものだ。いってしまえば、ソフトウエアでもシステムでもその価値を左右するのは、設計と試験の工程が多くを占める。逆にいえば、想像力が多くを占める。(忘れていたが、ここに文書力が必要だが、それはとりあえず置いておこう・・。)

裏返せば、技術力とは想像力なのではないか?

まぁ、だからどうだ?って話なんだが、なんとなくそんなことを思う今日この頃・・・。

さて・・・明日は宴会。寝るとしよう・・。

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このページは、Kuniaki Kondoが2010年3月 1日 23:32に書いたブログ記事です。

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