まず最初に、全く関係ないですが、先日弊社開発センターのある福山を訪問してきましたという話題。
いや、本当に関係ないんです。
ただ単に、その時に富士川PA当たりでみた富士山がとても綺麗で・・・・、これもとにBlog書こうと持ってたら、全然時間なくって、でももったいないから、張ってみただけです・・・。
いやまぁ、それはさておき、今日は秋田に行ってまいりました。
日経ITProで私がやっている連載でも取り上げた、「音声主導型医療看護システム」のフィールドテストが今回のテーマです。
まぁ、試験は写真のような雰囲気でやってきました。一応画面に映っているのが弊社の開発したシステム。
今回のテストでは、3つのセンサーを試験してきました。
- 点滴センサー
- 医療機器アラームセンサー
- 離床センサー
これが思いのほかうまくいきまして、細かい修正はあるにしろ、参加メンバー満足の結果で終わりました。
というわけで、簡単にご紹介。
■点滴センサー
点滴のぽたぽた落ちるところに特別あつらえのセンサーをひっかけるタイプのもので、非常にコンパクトなもの。このセンサーが一滴一滴を見つめて、その数をカウントしてくれます。
このプロジェクトの担当の先生によると、慣れた看護師でも点滴の落ちるスピードを1分間に60回とか調整するのは結構面倒なようですが、このセンサーを使うとそのスピードを液晶に一発で表示してくれるので、すごくうれしいそうです。実際に看護師の方にも見ていただきましたが、感動されておりました。
この情報をシステムに取り込んで、落ちる速度が基準内に入っているかを監視して、範囲を超えれば、院内PHSで音声で呼すわけです。もちろん、これを使えば、点滴終了もわかるわけです。
聞くところによると、看護師さんは大体の感で、終わりを予想して様子を見に行っているようですが、結構空振りも多いらしく、終わってるはずだと見に行っても半分も終わってなかったりするケースもあるようで、的確に知らせてもらえるだけで、無駄な作業が減ってとてもよいそうです。
今回のプロジェクトの一押しセンサーです。
■医療機器アラームセンサー
心拍計とか病院にはアラーム音を出す機器が結構あるわけですが、これに直接線をつなぐとなると結構大変なわけです。そこで、これらの機器が出す電子音を拾って、異常を知らせる電子音だけを拾って、電話をかけるという仕組みを作ってみました。
外野でいろいろ話していても、正確に電子音だけ拾ってくれるので、結構な優れものです。
■離床センサー
本当は寝てなきゃいけない人が、ベッドから抜け出したりしたときに発報するセンサーです。
従来は、ベッドセンサーというのがあって、布団の下あたりに引いておくことで重さが無くなったら通知するというセンサーもあるのですが、これだけだと誤認が多いらしく、今回はこれに距離センサーも合わせて複合的に判断することで離床を検知しようというものです。
全部のセンサが見事に動作して、通知側のシステムも見事に電話通知までしてくれたわけですが、さすがに試験フィールドでじゃんじゃんアラーム出しながら試験したので、私の携帯のメールは、アラートメールで一杯になってしまいました・・・。
さて、これらのセンサーは無線で飛ばすわけですが、この無線がどれくらいまでちゃんと飛ぶかも試さないといけません。
というわけで、実際の病室を使って電波強度の測定です。
使っていない病室をお借りして、測定に入ります。今回は311号室。
これが、測定風景ですが、無線の端末を部屋の隅々において、PCで強度の測定です。
このほかに廊下に出てどこまで届くか、隣の部屋まで届くか等もテストしてきました。一応、2.4GHz帯の電波をつかっているのですが、やっぱり意外と飛ばないものですねぇ・・・。いろいろ参考になるデータが取れました。
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