先日6月9日から13日まで、千葉県幕張メッセで開催されたInterop Tokyo 2008へ行ってまいりました。展示会の開催は、11日から13日までの3日間で開催され、我がまほろば工房も昨年に引き続き出展させていただきました。
今年も昨年に引き続き、当社3製品である、D-COMMUNE, SPEED, IQ3000を中心に出展しましたが、今年は、昨年の3製品をいずれもパワーアップさせ、より皆様にご利用しやすい形に組み上げた製品の出展となりました。
展示会の三日間のうち2日はあいにくの雨にもかかわらず、Interop Tokyoとしてのご来場者も昨年とほぼ変わらずとなりましたが、会場が少々狭くなったこともあり、ご来場された方々とはより密接なお話をさせていただく絶好の機会となりました。
右の写真は、当社ブースの様子ですが、小さなブースにも拘わらず、ご覧のように多くの方に当社ブースにお越しいただきました。
さて、今年の主要3展示は、よりご利用していただきやすくなったD-COMMUNE、SPEEDを活かしたSPEED Call、そしていよいよ形になったIQ3000です。簡単に、今回の展示までにどのように変わってきたのか、そして、会場の皆様からどのようなご意見などを頂いたかを簡単にご紹介したいと思います。
- D-COMMUNEライセンスサービスの開始
D-COMMUNEは、昨年も出展し、その際、アプリケーション部門でShow Awardのノミネートを頂いた製品です。昨年の出展時点では、ソフトウエアの販売製品しか取り扱っていませんでした。
昨年の出展の時に多くのお客様から「月額のソフトウエアライセンスで使用できないか。」、「ASPサービスなどサーバーにインストールされたような提供形態はないのか。」などのご意見を頂戴していました。
そこで、この1年間で当社は、クララオンライン社との業務提携など様々な調整をはかり、D-COMMUNEをよりお客様にご利用いただきやすくするために、ご利用いただける選択肢を増やしてきました。これらの中から今回は、完全にD-COMMUNE専用のホスティングである「シンプルパック」と、ソフトウエアを月額ライセンスで提供する「ソフトウエアライセンスサービス」の2種類を展示させていただきました。
詳しくは、ホームページをご覧頂ければと思いますが、価格を抑えより多くの方にご利用いただけるようになるとともに、ソフトウエアライセンスサービスに伴って「最大60日間の無料利用」を可能にするなど、使っていただいてご判断いただく環境も整えました。
展示では、最大60日間無料を体験いただくために、製品版と変わらないD-COMMUNEのソフトウエアCDを配布するなどさせていただき、大変ご好評をいただきました。
- SPEED Call ASPサービス開始
「SPEED Call」 は、当社ソリューションの「SPEED」を利用して構築した、インターネットからのネットワーク監視ASPサービスです。
そもそも、SPEEDはあるプロバイダで実際にネットワーク監視システムと伴に稼働していた実績のあるシステムですので、このようなネットワーク監視サービスの異常通知システムとしては非常に親和性が高いのです。そこで、有限会社ナインレイヤーズ様と共同でこのようなサービスを構築する至ったわけです。
今年は、このSPEED CallでShow Awardに挑戦です。その結果、見事にノミネート(今年も、おしくもグランプリは逃しました。)
SPEED Callの最大の特徴は、やはりSPEEDシステムを使って異常を発見した時にオペレーターに直接電話をかけること。そして、システムが自動で電話をかけますから、通知の遅延が比較的少ないことや、通知・認知時刻が記録されることにあります。
ブースにお越しいただいた方々に一際注目を集めたサービスでした。そして、多くのご意見も頂きまいた。
たとえば、インターネットからじゃなく、イントラネットの監視に使いたい!、自社の製品と組み合わせて通知システムとして使いたい!などです。SPEED自身は、通知を行う仕組みだけを提供し、通知のタイミングは他からのものに合わせて作りこめますからいずれもOK!より具体的な話へと展望が見えてきています。
このほか、ホスティングをサービスされている方々からも、顧客サービスの一つに取り入れるか検討頂けることになるなど、もしかすると、近いうちに新たなSPEEDの展望をお見せできるようになるかもしれません。
- IQ3000のShownetへのコントリビュート
そして最後にIQ3000です。 IQ3000自身が、ネットワークやサーバー運用の現場でゴリゴリ使う一見奇妙なシステムであるため、なかなかご説明が難しく大変苦労しました。特に昨年の展示では、IQ3000を通してルータやサーバーの応答がチャットウインドウに見えてくるだけでしたので、かなり反応は薄かった。それでも、日経ITProなどに取り上げていただくなど注目度だけは抜群でした。
そこで、今年はより具現化しようと、2つのことに取り組んだ結果を持ってInteropに望みました。
ひとつは、「WebUIでわかりやすいインタフェースを作ること」、そして「Shownetにコントリビュートすること」です。
WebUIは、IQ3000システム全体を制御するコントロールパネルとしての位置づけで、煩雑なオペレーター管理や、IQ3000特有のグループチャットによるネットワークデバイスの一斉制御機能、仮想クライアントによる定時実行機能の設定などIQ3000システムの中核部分と連携して様々な機能を提供できるように作りました。
そしてなによりハードルが高かったのがShownetへのコントリビュートです。Shownetと言えば日本の一流のネットワークオペレーターや世界最高峰の機器が軒を連ねて、それこそ「ゴリゴリ」動いているところです。IQ3000としては、ここで動かせなかったら本当じゃありません。ホットステージと言われる事前準備から参加しましたが、開発中は触れなかった様々な機器のクセを吸収するための微調整がをしながらのコントリビュートとなりました。
NOCの方からは「面白い」、「素晴らしい」、「使いずらい」、「(チャットでルータが話すなんて)気持ち悪い」など様々なご意見を頂きましたが、定期的にルータなどの設定を回収したり、一斉に機器の情報を収集するなどにご活用いただきました。
御蔭さまで、写真のようなコメントもいただきました。何よりスタッフとしてはShownetで最後まで動いてくれたことがうれしくてなりません。
出展は、3日間で約500名の方々に当社ブースにお越しいただきました。お越しいただいた方に本当に感謝いたします。
ただ、お越しいただいた方は、当社のスタッフが異常に多いことに気付かれたのではないでしょうか?(皆の体が大きかったというのもありますが、本当に多かったんですよ。)
実はこれらの方々は、当社のご協力者の皆様、私は「チームまほろば」と呼んでいますが、Interopのみならず普段からいろいろご協力いただいている方々です。中には、秋田からこのためにお越しいただいた方もいらっしゃいます。
当社ブースにお越しいただいた方々、そして、チームまほろばの方々あってのInterop Tokyo 2008まほろば工房ブースとなりました。ご協力いただいた方に心より感謝いたします。
また、来年も頑張って出展できるようにしたいと思いますので、その節はお気軽にお立ち寄りください。